この記事はバイク任意保険の更新時期に、いつも同じことで悩む自分に対しての覚書です。
保険に対する考え方は、人それぞれ違います。
私の例を紹介しますが、こんな人もいるのか … というレベルで参考にしてください。
生命・医療保険は無駄、自動車任意保険は必須
まずは生命・医療・自動車の任意を含めた「保険」について考えてみましょう。
保険は「不幸のギャンブル」
生命保険、医療保険は負ける確率の高い不幸のギャンブルです。
いつ起こるか分からない「もしもの事態」や、保険金で必ず完治するかどうかも分からない病気の為に、大事なお金を掛け捨てるのは無駄です。
保険料を支払うくらいなら、生活防衛資金として貯蓄や運用をした方が良いです。
保険は自分や家族の年齢を軸に、その時の状況に合わせて適宜見直さないとダメ。
見直した結果、無駄な固定費として判断・決断ができたら躊躇せず切り捨てましょう。
ただしバイクの任意保険は、最悪のパターンだと一発で人生が終了するので、契約を続けるべき保険です。
1回ヤバイ事故を起こしたら、よほどの金持ちでない限り、自己資金で対処ができません。
任意保険契約の絶対ルール
- 相手側の補償をMAXにする
- 自分と同乗者への補償を全て切り捨てる
- 自分への補償は、健康保険の「高額療養制度」で対応する
- 生活防衛資金を蓄える
上記4つのルールを、誘惑に負けず守り続けましょう。
契約のポイント(アクサダイレクトの例)
私が契約しているアクサダイレクトを例にします。
バイクの任意保険は選べるオプションが少ないので、他の会社も基本的には同じです。
任意保険の構成は次の2つに分かれています。
- 相手側の補償
- 自身や同乗者への補償
一つずつ解説します。
① 相手側への補償
選択肢 | おすすめ | |
---|---|---|
対人賠償保険 | 無制限のみ | 無制限 |
対物賠償保険 | 500万〜無制限 | 無制限 |
この2つの項目は相手への補償なので、ケチらず無制限にすべき。
自分の健康保険では対応が不可能です。
ここをケチって事故った場合、貯蓄だけではどうにもならず、人生が終わる可能性が高いです。
対物賠償保険は最低補償額の500万円もあれば、問題ないように思えます。
しかし、事故で複数台の車両を巻き込んでしまったとか、店舗に突っ込んだ場合のことを考えて「無制限」を選びましょう。
② 自身や同乗者への補償
選択肢 | おすすめ | |
---|---|---|
人身障害補償特約 | あり、なし | なし |
※(自損事故保険) | ー | 1500万 |
※(無保険車障害保険) | ー | 2億円 |
搭乗者障害保険 | 200万〜2億円 | 200万 |
弁護士費用等補償特約 | あり、なし | なし |
※次の2項目は「人身障害補償特約」を「なし」にすると、金額を変更できません。
- 自損事故保険:1500万
- 無保険者傷害保険:2億円
上記2つの項目は自爆した時や、任意保険非加入者と事故を起こした時に使えます。
▼その他の追加補償
選択肢 | おすすめ | |
---|---|---|
弁護士費用等補償特約 | あり、なし | なし |
これらの項目は、すべて不幸のギャンブルです。
自分に関する補償なので、もし生命保険や医療保険を契約しているなら、補償が重複している項目を切り捨てましょう。
基本的に全て切り捨てるか、保険会社によっては「なし」にできないので、最低価格を選べばOKです。
そして万が一事故を起こして負傷した場合は、健康保険の「高額療養制度」を活用する。
いつ起こるか分からない事、補償金をもらっても完治するとは限らない事に対してギャンブルをする必要はありません。
オプション用語の理解と選択のポイント
なぜ上記のような選択をおすすめするか解説します。
また、契約内容の見直し時に毎回遭遇する、わけの分からないオプション用語を整理しておきましょう。
人身傷害保険(人身障害補償特約)
後述する「搭乗者障害保険」と一部の内容が重複しますが、こちらの方が補償内容が手厚いです。
運転者、同乗者(タンデムパッセンジャー)が死傷した時、過失割合に関係なく「即」補償金が支払われるメリットがあります。
類似したオプションの「搭乗者障害保険」は、治療に5日以上かかると確定した時点での支払いとなります。
【選択肢】<なし> または <3,000万円〜無制限、搭乗中のみ補償のあり・なし>
この項目は、悩み出したらキリがありません。
まさにコレは不幸のギャンブル!
扶養家族に対する補償が気になる状況なら、任意保険を厚くするのではなく別途、掛け捨ての生命保険を見直しましょう。
入院した場合も、国民健康保険の「高額医療制度」を使えば費用をかなり抑えられます。
迷わず「なし」を選びましょう。
搭乗者傷害保険
人傷害保険(人身障害補償特約)と類似します。
【選択肢】200万、300万、500万、1000万
自分に対する補償は、健康保険で対応するので最低価格の200万でOK。
自損事故保険
自爆した時に使う補償。
(例:電柱に激突、転落事故)
自賠責保険から補償が受けられない時に有効です。
【選択肢】1,500万円のみ
アクサダイレクトの場合、デフォルトの1,500万円から変更できません。
無保険車傷害保険
任意保険を契約していない相手と事故った時に有効です。
【選択肢】2億円のみ
アクサダイレクトの場合、デフォルトの2億円から変更できません。
弁護士費用等補償特約
相手に対して損害賠償請求を行うにあたって、依頼する弁護士に対して負担する費用の補償。
【選択肢】<なし> または <あり>
コレも不幸のギャンブルです。
必要な時は生活防衛資金から捻出すればOK。
対策としてはドライブレコーダーで武装することをおすすめします。
その他の保険
その他、任意保険ではありませんが、よくあるバイク関連の保険について検討してみましょう。
車両保険
不幸のギャンブルなので不要。
掛け金を生活防衛資金に回しましょう。
盗難保険
コレも不幸のギャンブルなので不要。
掛け金を生活防衛資金に回しましょう。
ロードサービス
アクサダイレクトの場合、ロードサービスは無条件で付いているので調整する必要はありません。
レッカー移動の他、ガス欠時の燃料補給、落差1m以内までの落輪引き揚げサービスなどがあります。
クレジットカードにロードサービスが付随している場合もあるので、どちらのサービスの方が手厚いか確認した方が良いです。
どの保険会社がおすすめか?
正直なところ、オプションを最低限にして契約するので、どこを選んでも大して変わりません。
ネットのバイク保険見積りサービスで複数の保険を一括見積もりして、一番安いところで良いです。
あまり名の通ってない保険会社を避ける事と、ロードサービス等の付帯サービスが自分に合っている会社を選びましょう。
>>バイク保険一括見積もりサービス
まとめ|無駄を切り捨てよう
アクサダイレクトを例にした契約のポイントをまとめると次のようになります。
相手側への補償 | おすすめ |
---|---|
対人賠償保険 | 無制限 |
対物賠償保険 | 無制限 |
自身や同乗者への補償 | おすすめ |
---|---|
人身障害補償特約 | なし |
搭乗者障害保険 | 200万(最低額) |
弁護士費用等補償特約 | なし |
変更できない補償 | 変更不可 |
---|---|
自損事故保険 | 1,500万円 |
無保険車障害保険 | 2億円 |
その他の保険 | おすすめ |
---|---|
車両保険 | 不要 |
盗難保険 | 不要 |
私の個人的意見ですが、任意保険を組む時の重要なポイントは次のようになります。
- 「全部盛り」にしたら安心だろうか?
- 事故成金になって嬉しいだろうか?
- 保険金が降りたら誰が幸せになるのだろうか?
- この補償がないと人生が終わるのだろうか?
いつ起こるか分からない事故に対して、「負ける可能性の高いギャンブルをするか?」です。
それが保険なのですが、誘惑に負けてはいけません。
任意保険は最低額で組み、自分の年齢や家族構成に合わせて、掛け捨ての生命保険や「高額医療制度」を使って自身の補償を補いましょう。
以上、参考になれば幸いです!
参考になる書籍
この本はいかに生命保険が無駄で、不幸のギャンブルであるかを説明している良書です。
読むと人生感が変わります。