モトブログにGoPro HERO8を使用していますが、私の環境では動作が不安定になるパターンが2つありました。
こちらに安定動作させるためのポイントを残します。
▼GoPro HERO8とメディアモジュラーを2セット使って検証した結果ですので、私がハズレHERO8を引いたとは思えません。
▼また、新型のHERO9でも長時間の給電撮影をすると、熱暴走を起こしました。
これは再現性が高い問題だと思いますので、同じような症状でお困りの方は参考にしてください。
GoPro HERO8(HERO9)の不安定な動作と対策
私が体験したHERO8の不安定な動作は次の2つです。
- 撮影中に突然再起動する
- 外部マイクを認識しない
一つずつ解説しましょう。
撮影中に突然再起動する|給電撮影は注意!
30分程度の連続撮影をすると、本体が異常に熱くなって強制的に再起動がかかります。
この問題はGoPro公式サイトにも情報が公開されているので、もはや仕様と思われます。
公式サイト:カメラが異常に熱くなる、頻繁にフリーズする
上記のサイトから重要な情報を引用すると…
充電しながらの撮影では、温度が上がりやすくなります。
GoProカメラは寒冷地での使用のためにバッテリーウォーマーを内蔵しております。このため、カメラ本体は発熱する仕様となっております。
モトブログのように、HERO8を風通しの良いヘルメットやバイクのハンドルに固定して撮影してもダメです。
▼残念なことにメディアモジュラーをつけた状態だと、より熱がこもりやすく熱暴走の頻度が高まります。
原因はメディアモジュラーを付けると、放熱効果がさらに悪くなるからでしょう。
強制再起動後は、しばらく放置して本体を冷やさないと使い物になりません。
GoProの熱暴走対策
発熱による強制再起動、フリーズの対策は2つです。
1)内蔵バッテリーを外して給電撮影する
内蔵バッテリーを抜いてモバイルバッテリー等の外部電源だけで撮影すると安定します。
▼内蔵バッテリーを抜くことでGoPro本体の発熱をかなり抑えられます。
私のHERO8はこの方式に変えてから、一度も熱暴走を起こしたことがありません。
2)撮影設定を見直す
内蔵バッテリーでの長時間撮影が必須な状況の場合、より負荷のかからない撮影モードで使用すれば、少しは頑張ってくれます。
例えば画質を4K 60FPSで撮影しているのであれば、1440P 60FPSに落とす。
ブレ補正の必要のない固定撮影であればHyperSmoothをオフにする等、カメラの処理に負荷のかからない設定で撮影すると良いでしょう。
上記の1)2)を組み合わすと抜群に安定します。
GoProが外部マイクを認識しない時は?
これはHERO5の世代から引きずっている問題です。
さすがにHERO5よりも安定していますが、最新世代のHERO8でも外部マイクアダプターや、残念ながらHERO8専用オプションのメディアモジュラーでも外部マイクを認識しない時があります。
▼メディアモジュラーで外部マイクトラブルに遭遇した記事はこちら
GoPro外部マイク問題の対策方法
GoProの外部マイク問題の対策方法は2つあります。
①QuikCapture(クイックキャプチャー)を使わない
クイックキャプチャーとはGoProが電源OFFの状態で録画ボタンを押すと、自動で電源がONになって録画を開始するモードです。
便利な機能なのですが、HERO5の世代からコレが原因で外部マイクのトラブルが絶えません。
HERO8の電源をONにすると外部マイクアダプターやメディアモジュラーを認識するプロセスがあるのですが、クイックキャプチャーを使うと稀にそのプロセスをすっ飛ばして外部マイクが反応しないことがあります。
▼この機能は設定でOFFにすることをお勧めします。
常に電源ボタンでHERO8を起動し、録画ボタン操作で録画開始・停止をするようにすれば外部マイクの動作が安定します。
しかし、録画開始の度にGoProの電源をONにするのは非常に面倒です。
②GoPro純正スマートリモートを使う
注意)HERO9は新型のリモコン「The Remote」を使ってください!
確実にGoProと外部マイクアダプターや、メディアモジュラーの外部マイクを接続するためには、撮影の度にGoProの電源をONにするか、電源ONの状態で待機させておく必要があります。
しかしHERO8の電源ボタン、撮影ボタンは押しにくいです!
▼そこでスマートリモートを使うと非常に便利!!(この製品はHERO9に対応していません)
▼HERO9用はこちら
純正スマートリモートを使うと、GoProとスマートリモートの両方が電源ONでペアリング状態の時は、GoProが常時電源ONで待機状態になります。
(GoPro側で自動電源オフ時間の設定をしていても、その設定が無効化されます)
つまり、クイックキャプチャーを使わず手動で電源をONにして、外部マイクが確実に認識している状態をキープしながら撮影をすると確実に音声も撮れます。
GoProの電源がずっとONの状態だとバッテリーの消費が早くなりますが、先に紹介した外部給電のコツを使って回避すれば問題ありません。
状況に応じてスマートリモートを使った常時電源ONの撮影と、スマートリモートを使わない手動による電源管理の方法を使い分ければ、撮影ミスの回数を劇的に減らせます。
スマートリモートは遠隔操作でGoProの電源ON、OFF、録画開始、停止操作ができ、ボタンも大きく押しやすいので利便性が格段に上がります(The Remoteは電源OFFはできません)。
そして安心の防水仕様です。
尚、スマートリモートは50台までのGoProを登録できて、一括で動作の制御ができます(The Remoteは5台まで)。
さすがに50台の制御機能は必要ありませんが、私は2台のGoProをこのリモコンで同時に録画開始・停止制御をしています。
スマートリモートに登録するGoProは世代が異なっても問題ありません。
私の場合はHERO8とGoPro MAX(MAXはHERO8と同世代ですが…)をこのリモコンで同時制御しています。
なお、Amazonには安価な中華リモコンが販売されていますが、必ず純正品を買いましょう。
変なところでケチると必ず後悔します。
【まとめ】撮り直しのできない一発勝負の時に!
ほとんどの撮影は、撮り直しのできない一発勝負のことが多いでしょう。
録画中にHERO8、HERO9が暴走する、せっかく撮った映像に音声が記録されてない…こんな絶望的なことはありません。
安定動作するようにメーカーにしっかりチューニングをして頂きたいところですが、現状はここで紹介した方法をとれば安心して撮影できます。
以上、同じような症状にお困りの方の参考になれば幸いです。
関連動画
▼GoPro HERO8とMAXのSuperViewモードを検証しました。