▼サーキットへ行ったら、こんな迫力のある写真を撮りたくなります。
MotoGP2019へ行く前の手持ちのカメラはSONY RX100M6でして、すでに1世代前のカメラです。
こんな萌える写真を撮るためには、当然もっとズームの効くカメラが必要です。
そこでMotoGPへ観戦しに行く直前に、RX10M4を買い増ししました。
他にも高倍率ズームな1インチセンサーのカメラはありますが、RX10M4を選んだ理由は、多少使い方の分かるRX100M6と操作体系が同じだという単純な理由です^^
▼600mmの望遠・強力なAF・連写性能に全てをまかせば、テキトーにシャッターボタンを押すだけで、こんな写真が簡単に撮れるに違いありません。
で、2台もカメラは不要なのでRX100M6とRX10M4を撮り比べして、気に入った方だけ手元に残す作戦です。
RM10M4
3日間ほとんど手持ちの連写で、4,500枚ほど撮影しました。
連写サンプル|RX10M4
▼次の写真はこの位置から連写したものです。
次からは撮影場所が違います^^
▼どうですか?それなりにピントの合った写真が撮れるでしょう。全てテキトー連写です。
RX10M4のコンティニュアスAF機能は、かなり優秀だと思います。
テキトーに連写してもツボにハマると、それなりに見れる写真が撮れることがわかりました。
全画素超解像ズーム|RM10M4
ところでRXシリーズには全画素超解像ズームという、素晴らしい反則機能があります。
RX10M4の場合、光学600mmで超解像ズームを使えば1,200mm相当まで寄れます。
こんな感じです。
24mm
▼この位置から〜
600mmその1
▼寄って〜の
1,200mm相当(全画素超解像ズーム)その1
▼おりゃ!
▼もう一丁!
天気が悪かったこともありますが、やっぱり全画素超解像ズームは画質が落ちますね…。
1,200mmズームは流石に手持ちで超スピードで突っ走っているバイクを捉えることは難しく、ほとんどピントの合った写真は撮れませんでした。
▼あまり動かない被写体でもこんな感じで、なんかボヤけてます(><)
次の写真は、ビクトリースタンドからレプソルホンダのピットを狙った構図です。
600mmその2
1,200mm相当(全画素超解像ズーム)その2
おぉう!寄れますねぇ。でも全体がなんか曇って見えます。
▼そして比較的綺麗に撮れた写真がコレ
ちょっと白み掛かってますが、素人レベルだと十分です。
どれだけ寄れるかっていうポテンシャルは、ご理解いただけましたでしょうか…。
でもなんか思ってたんと違う!
▼う〜ん、私が望むこんな写真には程遠いです(><)
で、いくつかの問題点に気付きました。
問題点
1)連写の問題
▼連写機能は素晴らしいのですが、4,500枚程度撮影して、体感でその98%がこんな感じの画像でした。
上の写真はまだマシな方です。
▼ホントはこんなのばかりでした(><)一応、写ってるライダーはバレンティーノ・ロッシ です。
▼これは一体何なんなん??
ほとんどゴミの量産です(><)
ま、連写ってのはこういうモノだと思うのですが…。
2)撮影場所の問題
▼一般人が入れる観戦席やコースサイドからの撮影は、大抵障害物が邪魔をします。
もっと足を使って撮影ポイントを探せと言われそうですが、そもそもの目的が観戦、グルメ、グッズ廻りだったので、撮影の為の移動はしんどいです(><)
モータースポーツの写真、いや、写真界そのものを私は甘くみていたのでしょう。
RX10M4の感想
軽快に撮影できます。
連写開始時にブレてても、カメラがピントを合わせようと頑張ってくれるので、1連写30枚程度の内、1枚は当たりがあればラッキーって感じです。
カメラ重量は1kgもありますが、グリップが握りやすく、安定して撮影出来ます。重さもそれほど気になりません。
なによりずっしりとした重さは、所有感を高めてくれます。
当たり前ですが、しっかり構えて撮影するなら、コンパクトなRX100シリーズよりも圧倒的に使いやすいです。
もう一つ肝心な事ですが、コース外からバイクを撮影するには600mmでは足りません。もうちょっと寄りたいです。
しかし600mm以上のズームになると、動く被写体をフレーム内に収めるのにかなり苦労します。
▼私の望んでいるこのような迫力ある写真をテキトーに連写して撮るには、コース内に入らないとダメでしょう。
ところで、コース内で撮影しているプロカメラマンは、全員こんなバズーカみたいなレンズを使ってました。
全画素超解像ズームの画質がアレだったので、やっぱり一眼+バズーカが最強なのでしょうね。
そもそも私はスマホ写真で満足できて、荷物はコンパクトな方が好きなタイプなのでバズーカはムリっす(><)
それでも24mm〜600mmのレンズは、かなり使い勝手が良いです。
▼こんな写真もテキトー連写で余裕で撮れます。
では、RX100M6の写真をみてみましょう。
RX100M6
連写サンプル|RX100M6
RX100M6のズーム性能は24mm〜200mm。
後述する比較表からみても、連写性能はRX10M4と同等のようです。
しかし当然600mmのRX10M4には敵わないでしょう。
▼ふはは!やっぱり遠いねww
全画素超解像ズーム|RX100M6
全画素超解像ズームを使うと、400mm相当になります。
▼アレ?
▼ちょっと待ておいおい!
▼なんかRX10M4の光学ズームとの違いが分からん!
RX100M6は嫁さんにぽいっと渡して、テキトーに連写してしてもらってたのですが…全画素超解像ズームでも白みが掛かってなく、全然見れるではないか!?!
うぉーい、勘弁してくれい!
せっかくRX10M4買ったのに…(><)
オレが下手クソなのか?
RX100M6よ!お前はなんて優秀なんだ!!
▼もちろんこれ以上は寄れないわけで、RX10M4のこんなドアップはRX100M6だとムリです。
しかし、実用域で言うとRX100M6で十分なのでは???
で、改めてRX100M6とRX10M4のスペック比較をしてみました。
RX100M6とRX10M4の比較
2019年11月現在、RX100M6は1世代前でRX10M4は現行モデルです。
優れている項目を赤文字にしています。
製品名 | RX100M6 | RX10M4 |
---|---|---|
発売日 | 2018年6月22日 | 2017年10月6日 |
参考価格 | 111,770円 | 186,000円 |
センサー | 1.0型 Exmor RS CMOS 積層型 | ← |
有効画素数 | 2010万 | ← |
レンズ | ZEISSバリオ・ゾナーT(レンズ構成:12群15枚) | ZEISSバリオ・ゾナーT(レンズ構成:13群18枚) |
F値 | F2.8 -4.5 | F2.4-4.0 |
撮影距離 | AF約8cm-∞(ワイド端時)、約100cm-∞(テレ端時) | AF約3cm-∞(ワイド端時)、約72cm-∞(テレ端時)、約140cm-∞ |
光学ズーム(静止画) | 8倍(35mm換算:200mm) | 25倍(35mm換算:600mm) |
デジタルズーム | 32倍 | 100倍 |
モニター | 3.0型 / 92.16万ドット | 3.0型/ 144万ドット |
モニター角度調節機能 | 上に約180度、下に約90度 | 上に約109度、下に約41度 |
フォーカスモード | オートフォーカス(AF-S)、オートフォーカス(AF-A)、オートフォーカス(AF-C)、ダイレクトマニュアルフォーカス、マニュアルフォーカス | ← |
フォーカスエリア | ワイド(315点(位相差検出方式)/25点(コントラスト検出方式)) | ← |
ISO | 標準:125〜12,800/拡張:80〜25,600 | 標準:100〜12,800/拡張:64〜25,600 |
連写 | Hi:24/s、Mid:10/s、Low:3.0/s | Hi:24/s、Mid:10/s、Low:3.5/s |
バッファメモリー | 233枚 | 249枚 |
フォーカスレンジリミッター | 無し | 有り |
オートフォーカス速度 | 0.03秒 | ← |
シャッタースピード | 1/2,000〜30秒 | ← |
電子シャッタースピード | 1/32,000〜30秒 | ← |
手ブレ補正 | 4段 | 4.5段 |
4K動画連続撮影時間 | 30分 | ← |
NDフィルター | 無し | ← |
外部マイク端子 | 無し | 有り |
重量 | 301g | 1,095g |
どっちが良いのか?一般的にはRX100をオススメする
連写性能は、ほぼ同じようです。
しかし、細かい点でRX10M4の方がRX100M6より優れています。
RX10M4の方はレンズが明るくて、マクロ性能も良い。
しかし、肝心な画質の比較だと、コース外からの撮影ならRX100M6の方が良いでしょう。
オートフォーカス性能の上がった現行機種、RX100M7の実力を試したくなります(><)
きっと良い写真が撮れるに違いありません。
一応、ポケットに入るコンパクトさなので、スナップ撮りにはRX100シリーズの方が適しています。
レース以外の撮影でも、気軽に持ち出せる高画質、高倍率ズームなRX100M6、M7を選んだ方が無難でしょう。
それでも私はRX10M4を使う!
前提として、普段はあまりカメラを持ち出さない人向けの個人的意見です。
最近iPhone11 Proを買ったのですが、画質が良いのですよ!
ここへ来て全く関係のないiPhoneを推するのは興醒めするかもしれませんが、実際スマホで十分でしょう!
ポケットに入るコンデジでも、やっぱりかさばります。
普段コンパクトカメラを持ち歩きますか??
私は今日はガッツリ撮るぞ〜って時じゃないと、コンパクトなRX100でさえ持ち出すことはしません。
大きくて重いRX10M4ですが、構えると気合が入ります。この感覚はRX100には湧いてきません。
2年前のカメラですが、性能は決して現行機種に劣ることなく、室内撮りからモータースポーツ撮影までこなしてくれます。
あと、RX100シリーズは年1回、新製品が発売されるので、どうしても残念感があります。
いまだに旧機種(RX100M1〜M6)の販売を続けているSONYさんはあっぱれですが、消費者視点からみると、毎年新型が出るのがわかっているので、ちょっと手を出しにくいカメラです。
と、いいながら、RX10M5の噂もちらほら出始めてますが…。
以上、RX100M6とRX10M4の比較でした。