2019年2月にG310GSからF750GSへ乗り換えて、11,000km走行しました。
ここまで走ってきて感じた、F750GSの残念なところを3つ紹介します。
尚、2020年11月時点の走行距離は28,000kmになりましたが、残念な点3つは今も変わりません。
F750GSの残念ポイント3選 まとめ動画
▼7分30秒ほどの動画です。
【残念1】 ギアシフトアシスタントプロが使い物にならない
最初に残念なポイントは「ギア・シフト・アシスタント・プロ(以降シフトアシスト・プロ)」です。
10,000km以上走行してもシフトチェンジ時にギクシャクします(><)
特に1速〜2速へシフトアップする時のショックが強くて、ひどい時にはリアタイヤが軽くロックします。
雨天走行時は怖くて使えません。
実際にはギクシャクさせないタイミングがあって、そのタイミングを狙ってシフト操作をすれば良いのですが、とても無意識に操作できる代物ではありません。
クラッチレバーを操作してシフトチェンジした方が、全然楽です。
F750GSのクラッチレバーは、以前所有していた2014年式のR1200GSA LCより重いです。
なので頻繁にシフト操作をする峠道を走っていると、左手首が疲れてきます。
シフトアシスト・プロの使い所は左手首が疲れた時か、気分転換にちょっと使ってやるか…というレベルでしか使い道が思いつきません(><)
【残念2】車重が重すぎ
二つ目の残念ポイントは「車重」です。
F750GS Premium Lineの装備重量は230kgもあります。
排気量は853ccなのでカテゴリー的にはミドルサイズのバイクになると思うのですが、車重はリッターバイク級です。
ミドルサイズのバイクを選ぶポイントの1つとして、リッターバイクより軽い事だと思いますが、残念ながらF750GSは完全に失格です。
停車時の取り回しは重く、パニア、トップケースを付けたフル積載時の取り回しは、R1200GSAのフル積載時のそれと体感的に変わりません。
走り出せば重さは感じなく、逆に程よい重量感があって安心できるのですが、それがメリットとは思えません。
最近のバイクのレビュー記事って、ほとんどが走り出すと重さは感じないって書いてますよね^^;
それと同じです。
【残念3】逆回転クランクシャフトの効果が不明
三つ目の残念ポイントは「逆回転クランクシャフト」です。
これは本当に効果があるのか疑わしいです。
逆回転クランクシャフトのメリット
- ハンドリングが軽くなってコーナーの切り返しがやりやすくなる
- 加速時にフロントホイールを地面に押し付ける作用があって、ウイリーしにくくなりパワーロスを防げる
他にもメリットがあるかもしれませんが、ざっと調べた感じは上記のとおりです。
一般道の低中速コーナーが続く峠道では、せいぜいスピードを出しても時速40~50kmくらいです。
このスピードレンジで、逆回転クランクシャフトの効果が出ているとは到底思えません。
不思議なことに他メーカーのアドベンチャータイプのバイクで、逆回転クランクシャフトを採用したものは見当たりません。
良い技術であれば真似されまくって、広まっていくものです。
F750GS / F850GSが発表されて1年以上経過しても、そのようなバイクが誕生しない理由は、あまり効果がないからでしょう。
この技術はS1000RRのようなサーキーットをガンガン攻めるバイクこそ、ふさわしいと思います。
逆回転クランクシャフトのデメリット
- エンジンを構成する部品が増えて、重量が重くなる
これは痛いです。
マジで勘弁してください。
逆回転クランクシャフトまとめ
他のアドベンチャーバイクには無い特殊な装備ですが、現在のところ話のネタにしかならないです(><)
コレいらないから車重をもっと落として欲しい…が本音です。
BMWって過去に新技術を搭載してみたけど、失敗したって例が結構ありますね。
代表的なのは電子サーボブレーキ … 他にも探せばいっぱいあると思います。
F750GS/F850GSの逆回転クランクシャフトも、しくじった努力の黒歴史として永遠に語り継がれるでしょう。
ボロカスに叩いた逆回転クランクシャフトですが、今となっては味のある特徴としてすごく気に入ってます^^;
F750GSの残念ポイントまとめ
▼4つ目の残念ポイントを追加するなら、使えない機能満載のTFTメーターも不要です。
こんなものにオプション料金7万円も払う価値はありませんが、今となっては可愛いヤツです^^;
以上、残念なところはありますが、それを考慮しても素晴らしいバイクです。
F750GSの基本的な感想は、2,800km走行後に中間レビューをした時から変わっていません。
▼こちらの動画も是非ご覧ください!