パニアケースとトップケースを、BMW純正からTOURATECHのZEGA PROシリーズに交換しました。
簡単に両者の比較をします。
追記)装着時の詳細レビュー記事を作成しました。合わせてご覧下さい。
TOURATECH ZEGA PRO2 Special Systemとは?
F750GS/F850GS専用に設計されたパニアフレームと、ZEGA PRO2パニアケースのセット物です。
トップケースは含まれません。
価格(38Lモデル)
純正 | 136,252円 |
ZEGA PRO2 SP アルミ | 166,529円 |
同・シルバー | 180,686円 |
同・黒 | 187,825円 |
その他、キーシリンダーの費用が必要です。
価格は高いけど利便性は、圧倒的にTOURATECHの方が良いです。
ZEGA PRO2 38Lのサイズ
▼内寸と重量を測ったらこんな感じでした。
左パニア
あれ?この内寸だと、容量は約40Lになります。
が、内部の底と天板の隅が湾曲してたりするので、まぁ38Lとしておきましょう。
右パニア(マフラー側)
TOURATECHの商品紹介ページを見ると、こちらの容量も38Lとなっています。
が、マフラー凹み部分を考慮すると、左パニアと同容量とは思えません。
マフラー凹み部分の寸法は大雑把ですが、上記のサイズで計算すると容量は約37Lになります。
こちらも内部の四隅が微妙に湾曲しているので、その分を考慮しても35Lは間違いなくあると思います。
注)写真に写っているシルバーのZEGA PRO2はTOURATECH JAPAN様からの借り物です。
黒を注文したら色違いが届いたので、正しいモノが納品されるまで借りてます^^;
ZEGA PRO2 38Lの内部
気になるパニアケースの中身をチェックしてみましょう。
左パニア
▼底と上蓋の隅が微妙に湾曲していますが、収納に影響はありません。
▼純正の左パニア内部は割と収納しやすいのですが、容量可変機構が邪魔でフルに使いきれません。
まぁ昔からある物なので、今更レビューするほどの事でも無いのですが…。
右パニア(マフラー側)
▼マフラー側はこんな感じ。想定通りで特に問題無しです。
▼純正プラスチックパニアのマフラー側は酷いです。
容量拡張時は29Lのようですが、内部の形状が酷くてうまく容量を使いきれません。
ZEGA PRO2はテーブルとして使えるか?
キャンプの時にテーブルとして使えると、さらに便利です。
当然ZEGA PRO2は使えます。
しかし後述しますが、マフラー側のパニアは底の面積が狭いので、空の状態だとバランスが悪く倒れやすいです。
▼純正パニアは上面が斜めになっているので、テーブルとして使えません。
北海道ツーリングの時、無理やり使いましたが、上に置いた道具が滑り落ちまくって苦労しました(><)
上面
▼ZEGA PRO2には取手がありますが、付け根部分が少し凹んでいるので完全にフラットなテーブルとしては使えません。
まぁ大きな問題では無いでしょう。
右パニアの安定感
▼右パニア(マフラー側)は残念ながらZEGA PRO2、BMW純正共に底面積が少ないので安定しません。
▼ちょっと揺らすと倒れます(><)
ただし、ZEGA PRO2の方が安定感はあります。中に少し荷物を入れていれば倒れません。
ZEGA PRO2の取付け・取外しのしやすさは?
これは完全にBMW純正の方がやりやすいです。
▼純正パニアの取外しは、こちらの動画の8:48頃〜をご覧ください。
ZEGA PRO2は取付け・取外し時に必ず鍵が必要です。
▼コチラがZEGA PRO2の取付・取外し映像(1:08辺りから)
▲取外しは楽ですが、取付ける時はパニアとフレームとの位置合わせに慣れが必要です。
▼なんか複雑なロック機構です。
このロック機構は、鋭利な部分が多くてひっかけると怪我をしそうです。
GS Adventureタイプの純正アルミパニアに採用されているロック機構の方が楽ですね。
ZEGA PROはパニア取り外しの際、必ずキーが必要です。
一方、BMW純正のアルミパニアは盗難防止用のキーロックを外したままで運用した場合、取付け・取外しに鍵は不要なので圧倒的に楽です。
取付時も車体の留め具に差し込むだけなので、BMW純正のアルミパニアの方が楽チンチンですね。
荷物収納時の比較
常用している基本キャンプ道具を詰めてみました。
いつもテントはタンデムシートの上に固定。着替えはリュックに入れています。
▼非常食等、若干増えるかもですが、基本的にはコレだけです。
ZEGA PRO2
▼余裕です。上蓋部分の深さが6.5cmもあるので、着替えや土産も左右に分散すれば入るでしょう。
コンパクトなキャンプ椅子を入れる余裕もあります。
▼私はパタットチェアを愛用しています^^;
BMW純正パニア(拡張状態)
▼純正も容量は問題無しですが、車体に付けた状態で蓋を開けると荷物が崩れます。
上蓋部分の深さが浅いので、着替えや土産を入れるのは厳しいです。
トップケース比較
▼ZEGA PRO 25Lの内部はこのようになっています。
▲ケース取外し用のレバーが底に付いています。
もちろん外側に付いているレバーでも取外しできます。
▼純正はこのようになっていて、容量調整用レバーが邪魔になる時がありますが、概ね問題無しです。
▼純正との比較は、こちらの記事もご覧ください。
見た目の比較
▼BMW純正 35L状態、ZEGA PRO 25L
▼BMW純正 25L状態、ZEGA PRO 25L
トップケースの重量
ZEGA PRO 25L:4.2kg
BMW純正:6.8kg
ZEGA PRO2の容量・サイズまとめ
優れている方を青色にしています。
純正パニア+トップケース | ZEGA PRO2パニア+ ZEGA PROトップケース | |
容量 | 103L 39L(L) + 29L(R) + 35L(TOP) | 98L 38L(L)+35L(R:推定容量)+25L(TOP) |
重量 | 20.4kg 6.69kg(L) + 6.89kg(R) + 6.8kg(TOP) | 14.7kg 5.38kg(L) + 5.16kg(R) + 4.2kg(TOP) |
パニアフレーム | 不要 | 専用品 (重量不明) |
取付時の車体幅 | 95cm(拡張時) 85cm(標準時) | 94cm |
容量は私の場合、トップケースを25Lの小さいタイプにしたので、数値では純正の組み合わせより5L少ないです。
しかしパニアケースへの荷物収納のしやすさから、5Lの差は相殺されています。
重量は一見ZEGA PROの方が軽いように見えますが、パニアフレームの重量を考慮すると大きな差はありません。
KTMのバイクにTOURATECHのフレームを付けた方の記事を見ると、フレーム重量は5kg程度のようです。
(ZEGA PRO2 Special Systemのパニアフレームは、見た目の比較でKTMより軽そう)
【まとめ】ZEGA PROの方が圧倒的に良い
BMW純正とZEGA PROの2つを使ってみて感じたことは、やはりZEGA PROの方が使いやすいです。
無骨なデザインも気に入っています。
F750GSを買う時、最初からZEGA PROを選んでおけば良かった(><)
デメリットは価格でしょう。社外品の値引きは難しいと思います。
▼あと、パニアフレームが見た目がダメって人はいるかもですね。
以上、参考になれば幸いです。