大人2人で快適にキャンプできる「大きすぎない」テントを物色した記録です。
テントの選び方の参考になれば幸いです。
デュオ用テントを選ぶ基準
大人2人用テントの基準は次の3つです。
- 快適性
- 安全性
- 機能性
この基準は、これまで20幕ほどテントを取っ替え引っ替えした結論です。
デュオキャンプテントの詳細要件
快適性・安全性・機能性の3点をより詳細にすると以下のようになります。
快適性
- ドーム型2ルームテント
> 過去の経験からドーム型テントが一番使い勝手が良いです - ゆったりした寝室
- 前室内に椅子2脚、テープルが置ける広さ
- 前室内で直立できる高さ
安全性
- 混雑したキャンプ場でもプライバシーが守れる
> 混雑時は前室内でひっそりできるテント - 広い前室があって就寝時、外出時にキャンプ道具を全て収納できる
> 外出時のキャンプ道具盗難や、夜間の野生動物による被害を防ぐ効果あり - 信頼できるメーカー
> 長く使うなら修理を受け付けてくれる国内メーカーがおすすめ
機能性
- フレームがしっかりしていて風に強く、設置・撤収が早い構造
- 前室および寝室にも出入り口があり、通気性が高い
- タープが不要な大きさと構造
> 前室入口を跳ね上げてキャノピーになるテントがおすすめ - 全長5m以内で大きすぎない
- 素材はポリエステルまたはポリコットン
> シルナイロン等の薄い素材は、焚き火の火の粉に弱いので避けます - フライシートは吊り下げ式で雨天時の設置・撤収時に荷物が濡れない
- スカート付きで冷気が侵入しにくい構造
基準テント|ポルヴェーラ34
基準となるテントはキャンパルジャパンの「ポルヴェーラ34」です。
▼過去に所有していました。
当時はバイクで運んでいたので、快適だけどいろいろと無理があって手放してしまったテント。
4輪で運ぶのなら全く問題のないスペックで、正直コレを買い直せば満足するでしょう。
しかし、同じテントを買い直すのもしゃくなので、このテントを基準に新テントを選定します。
ポルヴェーラ34は使用していて気になったポイントが2つありました。
全長が長すぎる
全長は530cmもあります。
この手の2ルームテントでは標準の大きさですが、サイズが大きいと設置場所を選びます。
また、自宅の事情ですがベランダで干す時、大きすぎるテントは苦労します。
前室の長辺は285cmもあって快適ですが、ここまで広くなくても実用に問題はないことは当時の経験で分かっています。
そもそも私のキャンプ道具はバイクキャンプ用の小型なものばかりなので、前室はポルヴェーラ34よりも少し小さくて問題はないハズです。
ですから、なるべくコンパクトで快適な広さのテントを探します。
幅が若干狭い
前室の横幅は230cmですが、椅子2脚とテーブルを並べると、若干窮屈感がありました。
このように若干斜めに椅子を設置するのがベストなのですが、背もたれに寄りかかると頭がフライシートに接触します。
前室内はごちゃごちゃしてますが、使わない荷物は車の中にしまえるのでもっとスッキリするハズです。
ということで、もう少しだけ横幅が広いと使いやすいでしょう。
ティエラリンドをいろいろ妄想してみる
ポルヴェーラ34と同じ小川(キャンパルジャパン)の2019年最新テントです。
所有していないのにレビューするのは気が引けますが、モノを買うときは比較検討しますよね。
検討段階が一番楽しいですヽ(´▽`)/
快適性
ポルヴェーラ34と比べて全長が445cmと85cmも短いのですが、横幅は40cm広く、前室の長辺が60cm短いデザインです。
目新しさのないデザインですが、シンプルで個人的には好みです。
前室内のレイアウトもおそらく問題ないでしょう。
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ティエラリンドで気になるポイントは寝室です。
寝室は幅が175cmと狭いので、大人2人が寝るには十分な広さですが、寝る向きが限定されます。
このように寝る向きを横向き・縦向きと自由にアレンジできる広さがあると理想的なのですが…コレは残念ポイントです。
ティエラリンドの場合、寝る向きが①の縦方向に限定されるので、テント自体のの設置方向が地面の傾斜に合わせて決まってしまいます。
あと、①の場合は夜中にトイレへ行きたくなったとき、相方をまたがないとダメです。
理想は②の向きなのですが、寝室の幅が175cmしかないので横向きに寝るのは無理ですね。せめて200cmは欲しかったです。
背面ドアは出入り口として使いたくないので、運用面でちょっと気になりますが、まぁ問題ないでしょう。
広い場所なら設置場所の自由度はポルベーラ34の方が有利でしょう。
その他、快適性の要件は合格です。
安全性
就寝・外出時に荷物を全て収納できるサイズの前室があるので完璧です。
メーカーについては小川テント→小川キャンパル時代に倒産した経緯があり、少々心配ですがどんな企業も先のことはわかりません。
修理については専用受付サイトが存在するので、一応問題はないでしょう。
安全性の要件も合格です。
機能性
機能性についてあれこれ妄想してみましょう。
構造
フレームは2本の補助ポールがあるので頑丈そうです。
組み立てはフレームをスタンディングテープに差し込んで自立させる。
その後インナー→フライシートの順番に設営するようですが、おそらくフライシート→インナーの順番でも設営できると思います。
雨天時の設置・撤収もインナーを濡らさないで済みそうです。
スカート
説明書をよく見るとスカートにもペグを打てそうな穴があります。
ポルヴェーラ34のスカートはペグで固定できなかったので、上から石を置いたりしないと風に煽られてめくれ上がり、風が吹き込むというあまり意味のないものでした。
この点はすごくポイントが高いです。
通気性
メッシュパネルは入口・寝室側と前室の左右にもあるので通気性能は高いに間違いありません。
機能性の要件も全て合格です。
気になる点
就寝時の体の向きが固定されることだけが気になりますが、まぁ問題ないでしょう。
コンパクトなのに快適そうな空間が気に入りました。
と、いうことで22幕目のテントはティエラリンドに決めました!
現物が見れればいいのですが、事前の調査で満足しているので、現物を見ようが見まいが買ってしまうでしょう^^;
その他の候補テント
一応、他の候補になったテントについてもコメントしておきます。
- ヴォールト(Snow Peak)
- カマボコテントミニ(ドッペルギャンガー)
- グランベーシックトンネルドーム XL-AG(ロゴス)
1.ヴォールト
スノーピークのエントリー向けファミリーテントです。
構造はトンネル型。
価格が安いわりに品質が高いと思われます。
欠点ではないのですが、以下のポイントが私の要件に合わないので候補から外しました。
- 全長が530cmもあって大きすぎる
- 高さが150cmしかないので室内で直立できない
- 前室が狭い
- 前室は荷物を置くだけで、調理等の活動はテント外になる
- 雨天時はタープが必須
- 前室は荷物を置くだけで、調理等の活動はテント外になる
- メッシュパネルが少なくて通気性が悪そう
修理に関してですが、スノーピーク製品は永久保証と聞きます。
製品に欠陥があれば無償交換。修理に関してもしっかりしているのでアウトドアメーカーの中では一番信頼が持てます。
2.カマボコテントミニ
こちらもトンネル型テントです。
ワンタッチテントを発売した頃から非常に力を付けてきた印象のあるメーカーです。
独創的な商品が多く、個人的には好きなブランドです。
サイズ的には高さが若干低いですが、ほぼ私の要件に合うので問題がなさそうに見えます。
スカートはティエラリンドと同じく固定することが可能です。
が、ブランド的に小川の方が好みなのと、このテントは人気がありすぎて手に入りにくいです。
キャンプ場で他の人とかぶりそうなので候補から外しました。
修理に関しても専用受付サイトがあるので問題はなさそうです。
3.グランベーシックトンネルドーム XL-AG
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こちらもトンネル型のテントです。
特に色合いが好みなのでポチろうかと思ったのですが、全長が540cmもあって大人2人では大きすぎます。
なかなかイイ線行ってるのですが、候補から外しました。
ロゴスの修理体制も専用受付サイトがあるので安心して使えそうです。
【まとめ】ティエラリンドが最強っぽい
デュオキャンプテントとしてティエラリンドを買うことに決めました。
いつも買ってから1、2回の使用、または一度も使わずに売ってしまったりするのですが … 理想のテントを追いかけてる以上、仕方のないことです。
しかし、今度はこれまでの経験からかなり慎重に調査したうえでこのテントを選んだので、きっときっときっと長く使うでしょう^^;
実際に要件を詳細に分解したことで、どんなテントが自分にふさわしいのかがよく見えました。
もう衝動買いはやめたいですね^^;
ついでに椅子も新調したいので、実際の購入はもう少し先になります。
早く使ってみたいなぁ〜