GoPro HERO8用のメディアモジュラーが届いたので、早速開封チェックしてみました。
外部マイク入力を持ったこのケースは、モトブログ用途に最適なのでしょうか?
また、メディアモジュラーが原因なのか不明ですが、外部マイクを使った録音トラブルが発生したので対処方法を解説します。
▼HERO9用のメディアモジュラーはコチラ
まとめ動画
まずは動画をどうぞ!
残念ながら外部マイクのトラブルが発生したので、音質のチェックは今回行っていません。
結論を言うと、給電しながらの撮影は熱暴走を起こすので微妙。
私のようにバッテリー運用をする人にとっても微妙な製品でした。
給電しながら30分以上の連続録画をすると強制再起動する不具合が発生します。
▼その対策をコチラにまとめました。
GoPro HERO8 Media Modとは
指向性マイク、3.5mmマイク入力、HDMI出力、給電用のUSB TYPE-Cを持つHERO8専用のケージ(ケース)です。
コールドシューを2つ持っているので、純正オプションのLCDスクリーンとLEDライトを装着できます。
▼また、サードパーティー製の外部マイク等、様々なオプションをシューにマウントして、自分好みに拡張することができます。
開封チェック
▼付属品はメディアモジュラー本体と、垂直マウント用バックル、サムスクリュー、マニュアル類とシンプルです。
▼マニュアルは多言語対応ですが、日本語表記はありませんでした。
▼想定していた通り、防水性能はありません。
装着
▼HERO8のサイドパネルを取り外して、USB-Cで合体します。
設定
▼メディアモジュラーを装着すると、設定メニューの中の「マイク」から、どのマイクを使用するか選択できる様になります。
▼音声ソースをメディアモジュラー内蔵の指向性マイク「前」「後」「ステレオ」を選べます。
外部マイクを挿すと、自動的にライン入力に切り替わります。
良いところ
外部マイク入力
メディアモジュラー本体にも指向性マイクが内蔵されていますが、他の方の動画を拝見する限り、劇的な音質向上をしている様に感じませんでした。
音質向上を狙うなら、外部マイク次第です。好みのマイクを選べられるのは、ありがたいですね。
▼よく使われているのが、コンパクトで高性能なRODE Video Microです。迷ったらコレを買っておけば間違いないでしょう。
給電撮影が可能!(注意点あり)
電池残量42%の状態で、メディアモジュラーのUSB-Cにモバイルバッテリーで給電しながら30分ほど撮影テストをした所、バッテリー容量は42%のまま変わりませんでした。
▼待機状態(充電中)
▼撮影中(充電マークは消えますが、給電していました)
撮影しながらの充電は無理ですが、給電は可能です。
但し、冒頭で説明したとおり、長時間の給電撮影をすると熱暴走を起こします。
▼対策はこちらの記事を読んでください。
コールドシューが使える!
すでにシューマウントできるオプションを持っていれば、そのまま活用できます。
残念なところ
バッテリー交換が面倒臭い
メディアモジュラーを装着すると、HERO8内蔵バッテリーの交換がかなり面倒臭くなります。
HERO8をメディアモジュラーから取り外す必要があるので、長時間撮影をする人や、モトブログの様にヘルメットにマウントして撮影する人にとっては、かなり使い勝手が悪いです。
どれだけ面倒なのかは「まとめ動画」でご確認ください。
固定ネジが一方方向
▼メディアモジュラーの下部に凹みがあるのですが、これは固定用スクリュー(ネジ)を通す時の物です。
つまり、バックルに固定する時のサムスクリューの差し込み方向が、本体正面に向かって左側からに限定されます。
▼純正のスクリューは問題ありませんが、サードパーティー製の頭の大きいスクリューだと、ケースに干渉して奥までねじ込むことができません。
大した問題ではないかもしれませんが、マウント方法に制限が出る場合もあるでしょう。
音声録音トラブル発生
これはメディアモジュラーが原因なのか不明ですが、タイミング的にメディアモジュラー関係が疑わしいと思っています。
障害の内容は、【外部マイク経由の音声が録音されず「無音の動画」になる】です。
症状
- メディアモジュラーライン入力からの音声録音 → ✖️
- メディアモジュラー内蔵の指向性マイクと、本体内蔵のマイクからの録音 → ◯
- メディアモジュラーを外し、旧型の外部マイクアダプター経由の録音 → ✖️
外部マイクアダプターからの録音もダメになったということは、メディアモジュラーの問題ではなく、GoPro本体の問題の様に思えました。
思い当たることは、前日にファームウェアが1.60にアップデート(メディアモジュラー関連の修正)された事です。
ファームウェアを1.50へダウングレードしても症状は変わらず。
残る手段は祈りながら工場出荷時に初期化する事ですが … 初期化したらあっさり外部マイクが復活しました^^;
その後、ファームウェアを1.60へアップデートした所、メディアモジュラーの外部マイク録音も成功しました。
一体何だったのだろう…。
私だけの障害であれば問題ないのですが、もし同じトラブルに合った方は参考にしてください。
▼尚、GoPro公式フォーラムの中に私と同一のトラブルを抱えている人がいました。
まとめ
まず、このメディアモジュラーは、モトブログとの相性が微妙です。
バッテリー交換がやりにくいので、バッテリー撮影派にとっては非常に相性が悪いです。
ヘルメットにマウントして録画し、バッテリーが切れそうになったら予備と交換する運用をしている人にとっては、この製品は全く役に立ちません。
▼ulanziのG8-7サイドパネルと外部マイクアダプターの組み合わせの方が良いでしょう。この組み合わせでも給電撮影はできます。
一方、給電撮影派にとってはまぁまぁ使える製品となります。
まぁまぁと微妙な表現にした理由は、冒頭で述べたように30分程度の連続撮影をしていると、熱暴走を起こして強制再起動する傾向があります。
しっかり熱暴走対策をしていれば、使える製品です。
ヘルメットに固定していても、給電しながら撮影する人もいるでしょう。
また、モトブログといっても外部マイクを使わない撮影方法もあります。
カメラを車体に固定して、バイクから電源供給する撮影パターンです。
上記のような使い方の場合、この製品との相性は良いでしょう。
単なるケージ(ケース)としてみた場合
USB-Cを使った機能拡張ができるケージ(ケース)は、サードパーティーから販売されていません(恐らく販売されないでしょう)。
ケージとして考えると、メディアモジュラーが最も拡張性が高く、最強の製品であることに違いありません。