2018年末に発売されたDJIのOSMO POCKETは、私にとって外出時の必須ギアです。
ポケットに入る三軸ジンバルは1年経ってようやく他社からパクリ系の製品が出てきましたが、スペックを見ても未だにOSMO POCKETが頭ひとつ出ている状況です。
使っていて本当にときめくギアなのですが、正直なところ、あと一歩足りません。
ダメな点とそのデメリットを補うおすすめ(必須)オプションを解説します。
OSMO POCKET最大の弱点とは?
無線機能がオプション!
これは致命的です。
純正オプションとしてワイヤレスモジュールがありますが、コレを本体に1つしかないUSB-Cへ取り付けると拡張性に問題が出てきます。
自分の音声をしっかり録音したい場合は外部マイクが必要です。しかし、ワイヤレスモジュールを使うと外部マイクの接続ができなくなります。
では、弱点を補う為に検証したオプションを紹介しましょう。
究極形態
▼現在のところ、どんな撮影にも対応できる形態がコレです
Vlog用途なら、この組み合わせが一番キレイに撮れます。
構成パーツ
- ulanzi三脚マウント
- PGYTECH L字型ブラケット
- PGYTECHスマホマウント付きエクステンション三脚
- RODE Wireless GO
- DJI 3.5mmマイクアダプター
- Lightning延長ケーブル(iPhoneの場合)
- Kenko広角レンズ
- TASCAM TM-10LBラベリアマイク
究極形態のメリット
- 自分の声を綺麗に録音できる(ワイヤレスピンマイク使用)
- 画角をスマホ画面で確認できる
- スマホマウント付き伸縮三脚を使う事で、ローからハイアングル撮影に対応可能
三脚や延長ロッドと組み合わせると、OSMO POCKETの内蔵マイクと自分の口の位置が離れて音声の録音品質に問題が出てきます。
その欠点をワイヤレスマイクで補います。
究極形態のデメリット
- 画角の調整はスマホ画面の擬似ジョイスティックで行う
- 撮影開始までいろいろと合体させるのが面倒^^;
あえてデメリットとして上げましたが、画角の調整は後述するDJIの延長ロッドよりもスマホ画面で操作した方が個人的にはやりやすいです。
あと、面倒くさそうなパーツの合体プロセスは、意外に面白かったりします^^
準究極形態
DJI純正の延長ロッドを組合わせた形態です▼
使用パーツが先に紹介した究極形態よりも少なくなります。
音声の優先度が低ければ、こちらの形態のほうがスマートです。
なお、スマホとの接続をワイヤレスモジュールにすると、さらにスマートになりますが、モニター映像に遅延が発生するので有線での接続をオススメします。
構成パーツ
- DJI 延長ロッド
- USB C – Lightningケーブル(iPhoneの場合)
- TASCAM PCMレコーダー
- Kenko広角レンズ
準究極形態のメリット
- ロッドに内蔵されているスティックで画角の調整が容易にできる
- 延長ロッドの長さが先に紹介した究極形態よりも長くなるので、ハイ・ローアングルはこちらの方が強い
個人差はあると思いますが、画角の調整はロッドのスティックよりもスマホ画面の方がやりやすいです。
ただし、感覚的に画角を調整できるスティックの方が、総合的に便利でしょう。
準究極形態のデメリット
- ロッドを使うと内蔵マイクの位置が遠くなり、回避するには音声を別撮りするしかない
この構成のダメな点は、音声の別撮りでしょう。
PC上で音声と動画を同期させる必要があることと、録画開始・停止の際に別撮り用ボイスレコーダーも操作をする手間が発生します。
また、ロッドにコールドシューがあるので、本体に1つしかないUSB-Cに外部マイクを挿せば良いかと思いきや、コレをやってしまうとスマホでモニターできなくなります。
画角の確認・調整が本体の小型液晶になってしまうので、スマホをマウントする意味が無くなってしまいます。
ホント、コレはなんとかして欲しい(><)
シンプル形態
折りたたみ式スマホホルダーを使ったシンプルな構成です。
構成パーツ
- PGYTECH折りたたみ式スマホホルダー
- Ulanzi LEDビデオライト
- DJI 3.5mmマイクアダプター
- TASCAM TM-10LBラベリアマイク
- ミニ三脚
- Kenko広角レンズ
写真では外部マイクとLEDライトを載せていますが、状況によっては不要でしょう。
シンプル形態のメリット
- 全てのパーツが小型なので、かさばらない
- コールドシューマウント、USB-Cポートが自由に使える
シンプル形態のデメリット
- ハイアングルとローアングル撮影が弱い
Osmo Pocket必須オプション
ここまで紹介した中で、必須と思われるオプションを解説します。
レンズ保護カバー
▼DJI延長ロッドを使っている人はコチラの方がおすすめです
▲背面に脱落防止のロック機構があるカバーです。
ロック機構の無いカバーもありますが、かばんの中で外れていたりするのでお勧めできません。
オプションを何か一つ買うと、本体に付属している全体を保護するカバーは使えなくなりますので、レンズ部分だけでもコレを使って保護しましょう。
広角レンズ
OSMO POCKETは画角が狭いとよく言われますが、アクションカムとはちょっと違うジャンルなので仕方がないと思います。
しかし、私の場合は広角が必要な時が結構あります。
2,000円くらいで販売されている中華製の広角レンズは使い物にならないゴミなので、必ずKenko製を買いましょう。
▼広角レンズを検証した動画はコチラ
あると便利なオプション
持っていると便利なオプションを解説します。
DJI延長ロッド
コレがあるとハイ・ローアングル撮影が抜群にしやすくなります。
スマホをマウントできますが、スマホをモニターとして使うには有線ケーブルかワイヤレスモジュールが必要になります。
このロッドを買うと、オプション沼にハマりますので注意してください(^^)
DJI拡張キット
コントローラーホイール、ワイヤレスモジュール、アクセサリーマウント、32GBメモリーカードの4点セットです。
個別に揃えるよりも格段に安いのですが、使えるのはコントローラーホイールとワイヤレスモジュールの2点だけです。
この2点は延長ロッド+有線ケーブルがあれば不要なのですが、荷物をコンパクトにしたい場合に便利です。
なおアクセサリーマウントはOSMO POCKETの貴重な拡張端子を塞いでしまう為、後述するGoProマウントアダプターの方が使い勝手が良いです。
ヘッドマウントストラップ(汎用品でOK)
両手をフリーにして撮影したい場合に使えます。
コレを付けると狙い通りの画角になっているか心配になりますが、ワイヤレスモジュールを使ってスマホで画角を確認するようにしています。
コレにOSMO POCKETを取り付けるには、拡張キット付属のアクセサリーマウントが必要ですが、私は次に紹介するGoProマウントアダプターをオススメします。
GoProマウントアダプター
▼コレに付属しているマウントアダプターが便利です。
▼OSMO POCKET本体のデータポート(拡張端子)につけるアダプター。状況によってはコレも便利です。
Osmo Pocketオプション検証まとめ
たくさんオプションを付けないとマトモに撮影できない原因は、本体に無線機能が無いからです。
実に惜しいカメラです。
正直なところ、私が紹介した構成にしてしまうと「POCKETに入る三軸ジンバル」では無くなってしまいます(><)
OSMO POCKETはこうでもしないと、本当に使えるカメラに成れないダメな奴なんです!
しかし、OSMO POCKETは唯一無二の存在であることは間違いありません!
▼シンプルに済ませたいなら、本体だけで頑張るのが一番でしょう。
▼これから買うなら画素数の高い新型がおすすめです。
本体だけでも最初はなんとかなりますが、もっとローアングルで撮りたいとか、欲が出てきたら今回紹介したオプションを参考にしてください。